ヘアケアで多くの方が勘違いしている場合が多いのが、「ドライヤー」について。
こう考える人は、今も多いのではないでしょうか。
髪が痛むから(気がする)からと、長さがあるのにタオルドライで済ませている方は、正にそれ。
なんですが、これは実はというほどでもなく、誤った考えです。
どういう理由によることなのか、ドライヤーの誤った考えの捉え方について解説をしていきます。
髪には耐熱温度がある
髪の主成分となるのは、ケラチンと呼ばれる「タンパク質」。
過度に熱を加えると変化、髪の空洞化が起こりますが、関係しているのはその温度。
- 髪が痛む(空洞化)温度:100℃以上
- 通常のドライヤー:90℃以下(髪との距離10cm)
- 濡れている髪:ドライヤー使用時表面温度60〜70℃
上記を見てもらう分かりますが、髪が痛む温度にドライヤーでは届いていません。
ヘアアイロン、ホットカーラーなどは100℃以上になるものとは異なるんです。
私たちが普段使う物に耐熱温度があり、守っていれば長く利用ができるのと髪も同様。
固定概念からドライヤーが痛むという考えは、正直誤りです。
髪の仕組みを知った上で避けるべきこと
髪には耐熱温度があると知った上で、避けるべきことがあります。
- 熱が出るだけのドライヤーは利用しない
- 乾いた髪にドライヤーをかけ続けない
いくら耐熱温度があるといっても、使い方を誤ってしまうとどうしても問題が出てきます。
それぞれについて、個別に解説をしてきます。
1.熱が出るだけのドライヤーは利用しない
用途は同じであっても、千円で買えるものから何万円もする物もある「ドライヤー」。
金額が安くなるから致し方ない部分はあっても、単に熱を当てるだけもの。
温度センサーやファンの力も弱いので、熱が高温の上に乾かすのに時間がかかり、髪にもより近づけてしまいます。
これが何を示すかというと、耐熱温度を超える可能性が非常に高い。
乾かすのに必要なのは、温度よりも風の流れがしっかりと届くことに重要度としてあります。
髪をいたわることを考えるのであれば、安価なドライヤーは避けるのがベター。
毎日利用するものであり、そうそう壊れるものでもありませんので、売価が1万円を超えるグレードのものをオススメします。
2.乾いた髪にドライヤーをかけ続けない
ドライヤーそのものと同じく注意するべきは、「乾いた髪にかけ続けないこと」。
- 水分量を過度に奪う
- 乾いた髪は表面温度が上がる
① 耐熱温度内であっても、温風を当て続けたら同然水分量が奪われます。
手で過度に乾かすと、カサカサした肌になるとの髪も同様です。
② 耐熱温度の部分でも記述しましたが、濡れている髪のドライヤー使用時の表面温度は60〜70℃程度。
対して乾いた髪は、あたっている温風そのものが表面温度となります。
本来必要のない温風を当てることは、髪の表面温度を上げ、水分量が一気に奪われるということです。
ドライヤーと髪の痛み あとがき
多くの方がドライヤーについて間違っている考え。
- ドライヤーの適切な時間:傷まない
- 過度にドライヤーを利用する;痛む
やりすぎは禁物でも、適切な乾かし方で使うドライヤーで髪を痛める可能性は少ないです。
濡れた状態が1番髪が痛みますので、ドライヤーはうまく利用するようにしてください。
以上、『ドライヤーは髪を痛める原因ではありません。それってどういうこと?』でした。