費用削減のために自宅で行う方も多い「髪染め」。
薬局や量販店に行けば多くの染毛剤が売られていますから、需要が多いのも分かります。
ですがテクニックが必要でもあるので、自宅染めで失敗している方をよく見かるの事実。
また、髪色の失敗ならまだしも、かぶれる、腫れる問題が起こるのも染毛です。
では、なぜかぶれたり腫れてしまうのか言えば、多くの方が行っていないことがあります。
染毛剤は科学薬品ですから、合わないとなるとアレルギー反応が起こるのは必然。
私や僕には起こらないと誰もが考えますが、そういうものでもありません。
実際に起こるアレルギー反応も含めて、染毛剤の知っておくべきことを解説していきます。
がっつりと現れる反応
@haydenphobiastill milking this for all it’s worth##oops ##uni ##ow♬ original sound – Breland Emory
上記のガッツリ顔が腫れた男性は、TikTokユーザーのpoopy headさん。
市販の染毛剤をパッチテストを行わず利用し、症状が発生。
数日を経て全く別人のような顔へと変化。
病院に行くことを余儀なくされます。
染毛剤の中にも説明として記載されている通り、パッチテストを行うことを推奨することになりました。
実際には、多くの方は症状が出てもかゆみや軽いかぶれで済む場合が殆どです。
ただしpoopy headさんは海外の人だから日本は関係ないかというと、そうではありません。
同様やもっと酷い症状が出ることを美容学校でも勉強しますし、私のいたお店ではないですが見たことがあります。
アレルギー体質だからではなく、その時の状況により誰にでも起こりえるのも特徴です。
顔が腫れた原因とは?
poopy headさんが顔が腫れた原因として、2つのことが考えられます。
- 接触性皮膚炎
症状発生は早め、触れた場所で発生 - アレルギー性接触皮膚炎
大きな時間差、触れていない場所でも症状が出る
腫れたりかゆみが出るのは同様でも、状況や症状の発生場所が異なるのが特徴です。
また、多くの方がアレルギーと感じるのは、接触性皮膚炎だったりもします。
1.接触性皮膚炎
皮膚に何らかの物質が触れて刺激となり、炎症を引き起こすのが「接触性皮膚炎」。
接触皮膚炎とも呼ばれますが、私たちが普段生活していてもよく起こること。
湿疹や赤み、かゆみ、水ぶくれ、腫れなど
刺激で起こるものですから、皮膚の状態などにより、誰にでも発生するものです。
また、染毛剤で言うと個人が自宅で行うのと、美容師や理容師では圧倒的な違いが2つ。
- 施術時間
- 塗布する場所
個人で行うと時間がかかることで、それだけ皮膚への刺激が多く発生。
また、どうしても根本に沢山塗布する傾向があるので、これも刺激性は高いです。
ですから同じ薬剤を利用したとして、個人では問題でも技術者が行うと何も起こらない場合もあります。
2.アレルギー性皮膚炎
体が物質に対して免疫システムが働くことで起こる「アレルギー性皮膚炎」。
「接触性皮膚炎」とは異なり、誰にでも起こり得るものではありません。
その理由は、免疫システムが働くことにより起こる症状であるから。
花粉症とそうではない方を思い浮かべると、分かりやすのではないでしょうか。
では、染毛剤で大きく関係すると考える薬剤は何かというと、代表的な物が1つ。
ノンジアミンのカラーもあります
美容業界でもジアミンで影響がある方がいるのは、当然認識しています。
そこであるのが、「ノンジアミン」。
その名の通り、ジアミンを含まない染毛剤のこと。
それなら問題ないじゃん! かというと、マイナス面も発生するものです。
- 色が限られる
- 発色や色持ちが悪い
一部の方に問題が発生するとしても使われ続けるのは、目的のためという理由がありました。
また、気をつけなければいけないことが一つ!
このことは含まれていなければ、なんでもノンジアミンと名乗ることができます。
染毛剤が薬品には変わりないので、ノンジアミンならアレルギーが発生しないではありません。
美容院での対応は?
poopy headさんがパッチテストをするべきと語っていますが、美容院での対応です。
髪を染める方全員に行うことはしませんが、準備としてはいつでも出来る状態。
逆にパッチテストを渋る、できないという店舗では、正直染めない方がいいです。
本来技術者としてマストの薬剤の知識を知らない、甘く見ているということですから…。
パッチテストを行う人っている?
では、実際にパッチテストを行う人がいるのかどうか。
誰もしないのあれば、やっぱり躊躇してしまうものですよね。
- 過去に問題が発生した経験がある方
- 美容師から見て怪しいと思えた方
お客さんから言って頂いて行う場合もありますし、こちらから提案することもあります。
店舗の規模にもよって異なりますが、パッチテストは一定の割合で行っているのが現状です。
ですから、不安だなと思われたら、遠慮なく行いたい趣旨を伝えてくれればと思います。
当日の染毛をお断りする場合も
美容院でそこそこの割合であるのが、「当日の染毛」お断りすること。
これはパッチテストとしてではなく、その多くは接触性皮膚炎を抑えるのが目的。
ヘアカラーをする際に、よくあるパターンです。
この場合に多くあるのが、頭皮に多くのダメージ(傷が見られる)を持っているということ。
刺激による接触性皮膚炎の疑いがある場合は、予防対策として後日の施術となる場合があります。
受け付けて後から、席に座ったあと「ちょっと」と止められた場合は、このパターンです。
パッチテスト あとがき
染毛剤は薬剤だからこそ、時にはトラブルが発生するもの。
可能が限り問題を防ぐために行うのが、「パッチテスト」。
poopy headさんも推奨していますが、私の意見は同意する部分もありますが、少し異なります。
仕上がりも明らかにキレイですし、問題が発生する確立も断然に下がります。
知識も当然持ち合わせていますし、技術力の差が結果になるんです。
これは明らかに誤りであり、大きな勘違い。
餅は餅屋に任せることを強くオススメします。
可能な限り、パッチテスト云々よりも、技術者に任せるようにしてください。
以上、『ヘアカラーをするなら、パッチテストをやっぱりした方がいいの?』でした。